入院中、経腸栄養を単独で行う場合に、病院の経済的事情から、食品でオーダーするようお願いしましたが、
在宅医療では反対に、医薬品でオーダーするようお願いします。
またまた、井上善文先生の「経腸栄養剤の種類と選択」(フジメディカル出版)からの引用です。
外来においては、食品の経腸栄養剤はすべてが患者負担となる。医薬品の場合には保険でまかなわれるため、患者の負担は少なくなる。従って、外来で処方する場合には医薬品を選択すべきであろう。また退院後、在宅で経腸栄養剤を使用する患者には、退院1~2週間前から医薬品栄養剤に切り替えて、慣らしてから退院させる場合も多い。
S総合病院でも、退院後に在宅医療へ移行する場合、退院の数週間前から、食品→医薬品へ移行してくださっている先生が多いです。
経腸栄養剤は食品のほうが医薬品よりも種類が多いので、食品でうまくいっていた場合に、変更を検討するのは、ちょっとしたお手数ですネ。
そんなときは、お気軽にNSTにご相談くださいネ。
★汎用経腸栄養剤の互換性 食品→医薬品
- メイバランス→エンシュア、ラコール
- アイソカルBag2K→エンシュアH
- ハイネゼリー→エンシュアやラコールに半固形化補助食品(リフラノンなど使用)