2013年5月14日火曜日

栄養チューブが閉塞したら

 閉塞直後であれば、まずは水道水フラッシュを試みます。2.5~5mlなどの小さいシリンジを用いると、力が伝わりやすいので、大きいシリンジを使うよりも成功する可能性があります。
それでも開通しなければ、胃内留置なら挿入が比較的容易ですので、速やかな交換をお勧めします。

 十二指腸~小腸に留置している場合は、即交換する心意気があれば別ですが、胃に挿入するよりは手間ですので、透視下にガイドワイヤーが通るか試みる手があります。

 筆者は0.032inchのラジフォーカスのガイドワイヤーを使用しています。ベッドサイドで盲目的に行うのは危険と考え、必ず透視下に行ってます。一度突破すれば、続く水道水フラッシュでリカバリーできる可能性があります。

 ほかには、逆にPHを上げるために重曹水でロックする方法も報告されています。どのような方法でも再開通しない場合は…あきらめてチューブを交換しましょう。(文責I)